浅野式の治療理論について
浅野式は古代の鍼灸理論と現代の小鍼刀理論をミックスして誕生した浅野周先生が考案の治療法です。
主に症状に対する即効性を狙ったもので、筋肉が収縮し続けると筋肉内の血管は圧迫されっぱなしになり、血が循環しなくなって鬱血します。これは瘀血(おけつ)と呼ばれる状態で酸素がありません。
新鮮な酸素を含んだ血液が流れてこないため、筋肉は縮みっぱなしになります。
筋肉が収縮し続け力が抜けない状態となり、瘀血は流れずに残ります。昔は筋脈が攣ると呼び、現在では凝りと表現されます。
こうして血管が筋肉で圧迫される状態が続くと酸素不足のためますます筋肉は収縮し、痛みを出すほど神経を締め付けます。「通じなければ痛む」と『霊枢』にあり、通じない物とは経絡であり、経絡は経脈と絡脈、つまり血管の総称です。
そこで筋肉に鍼を刺し、筋肉を緩めることにより、血管(静脈)が拡張、鬱滞した血が運ばれ、筋肉の酸素不足が解消され、筋肉が緩むので、血管や神経が圧迫されなくなります。これを「通じれば痛まず」と言っています。
(『鍼灸開業マニュアル』『超初心者用鍼灸院治療マニュアル』浅野周著より抜粋)
以上のことから浅野式では
①深鍼で、深層の筋肉にしっかりと刺す
②鍼本数が多い
③得気がある(ズーンとした感覚)
④置鍼時間が長い
⑤治療後数日も治療中の状態である
以上が特徴となります。
またここだけの話、治療箇所によってはヒップアップ効果・引き締めが期待できます。
詳しい内容はこちら『鍼でヒップアップ!?』をご確認ください。
浅野周先生との出会いについて
今日に至ることができたのは、「北京堂代表 浅野周先生」との出会いがあり、素晴らしい知識と技術を持つ浅野周先生に師事することができたためです。
治療見学、患者様の抜鍼を通して、症状の緩和だけではなく根治の可能性があることを学ばせてもらいました。
鍼灸の道に進んでから初めて鍼の可能性(治療効果)を信じることができました。
見学中には、浅野周先生の奥様で鍼灸師であるらあ先生の、線維筋痛症による症状の治療をさせてもらいました。同じ専門学校を卒業しており、私の先輩であり師でもあります。
後輩である私に治療練習の機会を与えてくださり、同時に手助けしてくださいました。
また、浅野周先生自身が股関節の痛み、不眠となったときに治療の機会をくださり、治療後はとても良くなったと毎回嬉しいお褒めの言葉をくださり、未熟ながら力になれたことをとても嬉しく思い、私に自信をくださいました。
鍼灸師として生きる道を確立できたのは、浅野周先生・らあ先生とのご縁があったからです。
先生と同じように、患者様が感じる痛みを治す・治らなければ・治せなければ意味がないという気持ちのもと日々精進していきながら、患者様にとっても自身にとっても、良い結果と成長を目指していくことができる治療院にしていければと思っております。